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開発記録

ポケカの価格をどこから取るか。作り直す前に、データの取り先を考えた【96NEKO LAB開発記録 #14】

はじめに

このサイトには、最初のころに作った「ポケカ相場検索」というツールがありました。

ただ、前回のサイト全体の見直しで「サンプルのデータのままで、中身が薄い」と指摘されていました。そこで、

「相場検索の実装を進めよう。何が必要か考えて。今の実装も見直してみて」

とお願いしました。


今の実装は「価格がひとつもない」状態だった

見直してもらうと、思っていた以上に何もない状態でした。

  • カードは架空の4枚だけで、価格はすべて「不明」
  • カードの画像は絵文字の仮の絵
  • 目立つ「カメラでカードを探す」ボタンは、写真を表示するだけで何もしない

名前は「相場検索」なのに、相場がわからないツールになっていました。


価格はどこから取れるのか

一番の問題は、価格のデータをどこから取るかです。株ツールのときと同じように、利用規約で禁止されているサイトは使わない、という前提で調べてもらいました。

  • カードショップのサイト:転載の禁止や、AIによる巡回の拒否など、自動で集めるのは難しいところが多い
  • フリマアプリ:規約で自動取得が禁止されていて、公開のAPIもない
  • 楽天市場・Yahoo!ショッピング:正式な仕組み(API)があり、出店しているショップの販売価格を表示できる

APIは、サービスが外部のプログラム向けに用意している、正式なデータの受け渡し口です。

ただし楽天の規約には、「表示はしてよいが、取ってきたデータを保存して貯めておくのは原則禁止」「楽天アフィリエイト以外の方法で稼いではいけない」といった決まりがありました。そのため、価格の推移グラフは作れません。

「価格の推移はなくてもいい。でも、お店の買取価格やほかのサイトの値段は、なんとかして取りたい」

ということで、買取価格はショップに掲載の許可をお願いし、許可をもらえたところから載せていく方針にしました。フリマは価格を写さず、検索結果へのリンクだけを置きます。


AIに毎週調べさせたら、トークンはどれくらい?

載せたいカードの範囲も考えました。値段のつきやすいSAR・UR・BOX・プロモ、女性キャラのSR、ARまで入れると、今のシリーズだけで700〜900枚ほどになるそうです。

そこで気になったのが、AIの使用量です。

「この数のカードを週1回調べ直すとして、トークンの消費量を考えると現実的?」

AIに検索させる方法だと、1枚あたり1万トークン前後、300枚で毎週300万トークンほどになる、という答えでした。トークンは、AIが読み書きする文字量の単位です。

AIニュースや株ツールの定期実行と使用量を取り合ううえ、検索結果の要約から拾うだけでは数字も不正確になりがちです。

結論として、価格はAIを使わずプログラムで取り、AIは新しいパックが出たときの一覧の手入れだけに使う、という分担にしました。


カードの一覧は、そもそも必要?

話しているうちに、

「検索したときに買取と販売価格を出すなら、カードの一覧って実際必要なのかわからなくなってきた」

と迷いました。答えは「最初に手作業で作る必要はないが、一覧はあったほうがいい」でした。

  • 同じカードでも、お店によって商品名の書き方がばらばらなので、番号で「同じカード」とまとめる必要がある
  • 楽天などの検索結果には、別のカードやスリーブも混ざるので、番号で絞り込む必要がある
  • カードごとのページがあると、カード名で検索した人の入り口になる

一覧は、許可をもらったショップの買取データから、パックの記号と番号をもとに自動で作る形にしました。手作業で何百枚も入力しなくて済みます。


やってみて感じたこと

作り始める前に「どこから取れるのか」「規約上いいのか」「AIをどこまで使うのか」を整理できたのが大きかったです。

特に、AIに何でも調べさせるのではなく、プログラムでできることはプログラムに任せる、という考え方は今後も使えそうです。

次の記事では、楽天とYahoo!の登録をして、実際に価格を表示できるようにした話を書きます。

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